ケルン大聖堂の荘厳なゴシック建築から、ヴュルツブルクの華麗なバロック、ダルムシュタットのユーゲントシュティール、近代デザイン史の聖地バウハウス、そしてベルリンの現代建築まで。約800年にわたるドイツ建築の変遷を、実際にその土地を歩きながらたどる8日間。建物単体だけでなく、ローテンブルクやニュルンベルクでは都市そのものを建築作品として鑑賞する、建築・デザイン好きのための特別なモデルコースです。
《CANツアーセレクト》このコースを楽しむポイント!
●ゴシックからモダニズムまで、建築様式の変遷を体感
ケルン大聖堂の壮大なゴシック建築、ヴュルツブルクのバロック、ダルムシュタットのユーゲントシュティール、バウハウスの機能美、ベルリンの現代建築まで、約800年にわたるドイツ建築史を一つの旅で辿ります。
●「一つの建物」ではなく「都市そのもの」を建築作品として鑑賞
ローテンブルクやニュルンベルクでは、中世都市の街並み全体を建築的な視点で読み解く1日を設けています。個々の建造物だけでなく、都市計画としての魅力もお楽しみいただけます。
●近代デザイン史の聖地バウハウスへ
ワイマールとデッサウ、バウハウスが誕生し歩んだ2つの町を巡る行程は、旅のクライマックス。建築・デザインを学ぶ方、興味がある方には特におすすめです。
目次
1日目 フランクフルトからケルンへ(ケルン泊)
┃羽田発 / フランクフルト着 / ケルンまで車移動
2日目 中世のドイツ建築からスタート|テーマ:ゴシック(ケルン泊)
┃ケルン大聖堂 / 聖マルティン教会 / 旧市街 / ロマネスク教会群
3日目 ドイツ・バロック建築の代表格へ|テーマ:バロック(ヴュルツブルク泊)
┃世界遺産ヴュルツブルク・レジデンツ / 宮廷庭園 / マリエンベルク要塞 / 旧市街
4日目 ローテンブルク、ニュルンベルクへ|テーマ:中世都市とルネサンス(ニュルンベルク泊)
┃ローテンブルク旧市街 / 市庁舎 / 聖ヤコブ教会 / ニュルンベルク旧市街
5日目:ニュルンベルクからダルムシュタットへ|テーマ:ユーゲントシュティール(ダルムシュタット泊)
┃マティルデンヘーエ / 結婚記念塔 / 芸術家コロニー
6日目 ワイマール、デッサウへ|テーマ:バウハウス誕生(デッサウ泊)
┃ワイマールのバウハウス関連施設 / バウハウス大学
7日目 デッサウからベルリンへ|テーマ:モダニズムと現代建築(機内泊)
┃ベルリンのモダニズム建築 / ベルリン中央駅 / 空港へ
8日目 帰国
┃羽田着・解散 / お疲れさまでした
1日目 フランクフルトからケルンへ(ケルン泊)
羽田発
10:40 羽田国際空港発【全日空 NH223便】
17:30 フランクフルト空港着
フランクフルト到着後、専用車にてケルンへ移動します。
[ケルン泊]
2日目 中世のドイツ建築からスタート|テーマ:ゴシック(ケルン泊)
ケルン大聖堂

1248年に着工され、1880年に完成するまで実に600年以上の歳月を要した、世界最大級のゴシック建築。第二次世界大戦の空爆にも耐えて旧市街にそびえ立つ姿は、ケルンの人々の心の拠り所であり続けています。高さ157mの双塔と、繊細なレースのように組まれた尖塔飾りは近づくほどに圧倒的。内部には東方三博士の聖遺物を納めた黄金の聖龕(せいがん)や、13世紀のステンドグラス、ゲルハルト・リヒターが手がけた現代的なステンドグラス窓もあり、中世から現代までの職人技が同居する稀有な空間です。
ケルン大聖堂の観光アドバイス
大聖堂内部の見学だけなら30〜40分程度ですが、南塔の展望台まで登る場合は533段の螺旋階段を上る必要があり、往復で1時間前後を見込みます。エレベーターはなく途中で引き返しにくい構造のため、体力と相談してご判断ください。登られる場合は動きやすい服装と、手すりを掴めるよう両手が空くバッグをおすすめします。
聖マルティン教会

ライン川沿いに建つ、ケルンを代表するロマネスク様式の教会。クローバー形に配置された内陣とどっしりとした塔屋根が特徴で、ケルン旧市街のスカイラインに大聖堂とはまた違ったアクセントを添えています。第二次世界大戦で大きな被害を受けましたが忠実に再建され、シンプルな石積みの重厚感からは、ゴシック以前の重心の低い建築美を感じ取ることができます。
旧市街とロマネスク教会群

ケルンには聖マルティン教会のほかにも、聖ゲレオン教会や聖使徒教会をはじめとする12の大ロマネスク教会が市内に点在し、いずれも11〜13世紀に建てられました。旧市街を散策しながら、丸いアーチと分厚い壁を特徴とするロマネスク様式と、尖頭アーチと大きな窓を特徴とするゴシック様式の違いを、実際の建物で見比べていただけます。ライン川沿いの遊歩道からは、大聖堂とホーエンツォレルン橋を望む定番の撮影スポットもあります。
[ケルン泊]
3日目 ドイツバロック建築の代表格へ|テーマ:バロック(ヴュルツブルク泊)
ヴュルツブルクへ移動
専用車にてヴュルツブルクへ移動します。(約3時間)
世界遺産|ヴュルツブルク・レジデンツ

1720年から24年の歳月をかけて建設された、ヴュルツブルク司教領主の居城。建築家バルタザール・ノイマンが手がけた大階段は、支柱を用いずに宙に浮くように広がる「柱のない天蓋」構造として建築史上も高く評価されています。その真上を覆うのは、ヴェネツィアの巨匠ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロが描いた、面積677㎡におよぶ世界最大級のフレスコ天井画。ヨーロッパ・アジア・アフリカ・アメリカの四大陸を寓意的に描き、中央にはアポロン神が太陽の戦車で駆け抜ける様子が表現されています。1981年にユネスコ世界遺産に登録されました。
ヴュルツブルク・レジデンツの観光アドバイス
本コース屈指の見どころであるティエポロの大天井画は、大階段の踊り場から見上げる構図が最も美しく、角度を変えて何度も眺めたくなる作品です。内部は写真撮影が制限される区画があるため、記憶に焼き付けるつもりでじっくりご覧ください。また宮廷庭園は無料で入れますが、閉園時間が季節により変動します。レジデンツ見学とあわせて余裕を持った時間配分で手配いたします。
宮廷庭園

レジデンツの背後に広がる、フランス式とイギリス式の要素を組み合わせたバロック庭園。左右対称に刈り込まれた植栽、彫刻家フェルディナント・ティーツによる優美な石像、噴水が織りなす景観は、建物本体の様式美と一体になるよう緻密に計算されています。無料で開放されており、レジデンツ見学の後に庭園側から建物のファサードを眺めるのもおすすめです。
マリエンベルク要塞

マイン川を見下ろす丘の上、13世紀から19世紀にかけて歴代の司教領主が居城とした要塞。もとは司教たちの権力の象徴であり軍事拠点でもあった場所で、現在は市立博物館やマインフランケン博物館として一般公開されています。旧市街から古い橋「アルテ・マイン橋」を渡って坂道を登れば、赤茶色の屋根が連なるヴュルツブルクの街並みとぶどう畑の丘陵地帯を一望する絶景が広がります。
旧市街散策

マイン川に架かるアルテ・マイン橋には12体の聖人像が並び、川沿いのワインスタンドで地元産のフランケンワインを片手に景色を楽しむ人々の姿も見られます。マルクト広場周辺にはバロック様式のファサードを持つ商家が並び、聖母礼拝堂(マリエンカペレ)のゴシック建築とのコントラストも楽しめます。
[ヴュルツブルク泊]
4日目 ローテンブルク、ニュルンベルクへ|テーマ:中世都市とルネサンス(ニュルンベルク泊)
ローテンブルク旧市街

正式名称「ローテンブルク・オプ・デア・タウバー」。第二次世界大戦の空爆で一部が被害を受けたものの、戦後市民の手で忠実に再建され、14〜16世紀の城壁と木組みの家々がほぼ完全な形で残る、ロマンチック街道随一の中世都市です。城壁の上には全長約2.5kmの遊歩道が続き、屋根付きの通路から旧市街の赤い屋根並みを見下ろせます。プレーンライン(旧市街で最も絵になる交差点)や、シュネーバル(雪玉)と呼ばれる名物菓子の店も見どころです。
市庁舎

ゴシック様式の旧館(13世紀)とルネサンス様式の新館(16世紀)が接続された、様式の異なる2つの建物がひとつになった珍しい構造。1631年の三十年戦争の際、市長が大杯のワインを飲み干せば町を戦火から救うと約束されたという「マイスタートゥルンク」の伝説の舞台でもあり、塔の展望台からは旧市街全体を一望できます。
聖ヤコブ教会

14〜15世紀に建てられたゴシック様式のプロテスタント教会。彫刻家ティルマン・リーメンシュナイダーが1499〜1505年にかけて制作した木彫りの祭壇「聖血の祭壇」は、キリストの聖血が納められているとされ、繊細な人物表現と一体となった建築空間の完成度の高さを物語ります。教会内部に差し込む光と木彫りの陰影の関係も見どころです。
ニュルンベルクへ移動、旧市街散策

専用車にてニュルンベルクへ移動。神聖ローマ帝国時代、皇帝が即位後最初の帝国議会を開く慣習があったことから「帝国の宝物庫」とも呼ばれた都市です。旧市街には皇帝の居城カイザーブルク、聖ゼバルドゥス教会、聖ローレンツ教会などが中世からルネサンス期にかけての様式を残したまま点在し、第二次世界大戦後の再建の過程で歴史的景観がどのように保存されたかも読み解きどころです。
[ニュルンベルク泊]
5日目 ニュルンベルクからダルムシュタットへ|テーマ:ユーゲントシュティール(ダルムシュタット泊)
ダルムシュタットへ移動
専用車にてダルムシュタットへ移動します。(約2時間40分)
マティルデンヘーエ

1899年、ヘッセン大公エルンスト・ルートヴィヒの招きで7人の芸術家が移り住み設立された「ダルムシュタット芸術家コロニー」の拠点となった丘。建築家ヨーゼフ・マリア・オルブリヒが全体の建築計画を手がけ、建物、庭園、彫刻、内装までを一体としてデザインする「総合芸術(ゲザムトクンストヴェルク)」の理念のもとに作られました。曲線的な装飾と植物モチーフが融合するユーゲントシュティール(ドイツにおけるアール・ヌーヴォー)建築の集大成であり、2021年にはユネスコ世界遺産にも登録されています。
結婚記念塔

1908年、ヘッセン大公エルンスト・ルートヴィヒの結婚を記念して建てられた、高さ約48.5mの塔。オルブリヒによる設計で、上部が5本の指を広げた手のような形状をしていることから「五本指の塔」の愛称でも親しまれています。塔の頂上は展望台になっており、マティルデンヘーエの丘全体とダルムシュタットの街並みを見渡せます。
芸術家コロニー

結婚記念塔の周囲に点在する住宅群は、画家・彫刻家・建築家など各分野の芸術家が実際に暮らしたアトリエ兼住居です。それぞれ異なる作家が設計を手がけたため外観にも個性があり、幾何学模様のタイルや装飾的な破風、彩色されたファサードなど、細部まで意匠を凝らした住宅建築が並びます。1901年から4度にわたり「芸術家コロニー展覧会」が開催され、当時のヨーロッパにおけるデザイン運動の一大拠点となりました。
[ダルムシュタット泊]
6日目 ワイマール、デッサウへ|テーマ:バウハウス誕生(デッサウ泊)
ワイマール|バウハウス関連施設

専用車でワイマールへ移動。1919年、建築家ヴァルター・グロピウスが美術学校と工芸学校を統合して創設した「国立バウハウス」の町です。芸術・工芸・工業デザインを統合し、機能性と美しさを兼ね備えたものづくりを理念に掲げました。アンリ・ファン・デ・ヴェルデ設計の旧美術学校校舎(現バウハウス大学の一部)や2019年開館のバウハウス博物館では、創設期の家具・食器・織物などを通じて、生活全体をデザインし直そうとしたこの運動の思想に触れられます。
バウハウス大学

かつてバウハウスの校舎として使われた、アンリ・ファン・デ・ヴェルデ設計のユーゲントシュティール様式の建物を含む、現在のバウハウス大学ワイマールのキャンパスを見学。装飾を排し鉄骨とガラスを多用した工房棟(ヴェルクシュタット棟)などもあり、装飾的なユーゲントシュティールから機能主義への転換点を、同じ敷地内の建物の違いから読み取ることができます。
[デッサウ泊]
7日目 デッサウからベルリンへ|テーマ:モダニズムと現代建築(機内泊)
デッサウへ移動、バウハウス校舎

専用車でデッサウへ移動。1925年、政治的圧力でワイマールを追われたバウハウスが移転し、グロピウスの設計で1926年に完成したのがデッサウ・バウハウス校舎です。工房棟を覆うガラスのカーテンウォールや、校舎・工房棟・学生寮が左右非対称に連結された平面計画は、当時革新的な建築技術と機能性を象徴しています。1996年にはユネスコ世界遺産に登録され、内部にはグロピウス設計の校長室や、学生たちが手がけた家具・照明器具も保存されています。
バウハウス校舎の観光アドバイス
デッサウのバウハウス校舎は現在も教育・研究施設として使われており、内部見学はガイドツアー制で時間が限られています。外観の撮影は自由ですが、ガラスのカーテンウォールの美しさは晴天時の午後に際立ちます。ワイマールのバウハウス博物館とあわせて、開館日・ツアー時間を事前に確認したうえで、最適なタイミングで組み込んで手配いたします。
ベルリンへ移動
専用車にてベルリンへ移動します。(約1時間30分)
ベルリンのモダニズム建築

ベルリンには1910〜30年代、住宅不足の解消と労働者の生活環境改善を目的に建てられたモダニズム集合住宅群が点在し、ブルーノ・タウトやヴァルター・グロピウスら当時の先端的建築家たちが設計を手がけました。中庭を囲む配置計画、色彩豊かなファサード、日照や通風を重視した設計思想は、バウハウスの機能主義とも通じるものがあります。代表的な団地群である「ブリッツのフーフアイゼンジードルング(馬蹄形集合住宅)」などは2008年にユネスコ世界遺産「ベルリンのモダニズム集合住宅群」に登録されました。
ベルリン中央駅などの現代建築

2006年開業のベルリン中央駅は、ガラスの大屋根と交差する高架橋を組み合わせた、ヨーロッパ最大級の乗換駅。統一後のベルリンでは、このほかにもポツダマー・プラッツの再開発エリアや、ノーマン・フォスター改修によるガラスドームが印象的な連邦議会議事堂(ライヒスターク)など、歴史的建造物と現代建築が共存する象徴的な景観が広がっています。バウハウスに始まった機能主義とガラス建築の系譜が、21世紀の首都でどのように受け継がれているかを、車窓から鑑賞しながら旅を締めくくります。
帰国の途へ
観光後、専用車にてベルリン・ブランデンブルク国際空港へ。国内線にてフランクフルトへ移動し、帰国便に乗り継ぎます。
17:40 ベルリン空港発【ルフトハンザ航空 LH6052便】
18:50 フランクフルト空港着
—乗り継ぎ時間:約1時間55分—
20:45 フランクフルト空港発【全日空 NH224便】
[機内泊]
8日目 帰国
17:55 羽田国際空港着・解散
お疲れさまでした。
よくある質問
建築の専門知識がなくても楽しめますか?
はい、専門知識がなくてもお楽しみいただけます。年代ごとの様式の違いや街並みの美しさを五感で体感できる行程となっており、建築に詳しくない方でもデザインや歴史の変遷を直感的に満喫していただけます。
デッサウのバウハウス校舎などの内部見学は予約が必要ですか?
バウハウス関連施設やレジデンツなどは見学枠が指定されている場合があるため、弊社にて最適な時間帯の入場チケットやガイドツアーを事前に手配いたします。
担当者からのコメント

ケルン大聖堂のゴシックから始まり、バロック、中世都市、ユーゲントシュティールへと、日を追うごとに時代が進むこだわりの建築巡りコースです。
旅の中盤はワイマールとデッサウのバウハウスへ。教科書を離れ、機能美の思想が生まれた現場に立つことで、圧倒的な説得力を体感できます。最後はベルリンの現代建築へ繋げ、中世から現代までドイツ建築の大きな流れを一望できる贅沢な旅です。
中世ゴシックからバウハウス、現代建築までを巡る「ドイツ建築紀行」オーダーメイド旅のプランニングは、ぜひCANツアーにお任せください!


















