モロッコ料理は、先住民(ベルベル人)の伝統料理がベースになり中東料理が加わり、クミン、パプリカ、サフランなどのスパイスやハーブを多く使う料理が特徴で、ヨーロッパや地中海の影響も受けています。
さまざまな国の料理が混ざり合い独自の食文化により出来上がったモロッコ料理は奥深い味わいがあります。
1.クスクス(Couscous)
小さな小さなパスタ

モロッコ料理の主食であるクスクスは、小麦粉に水を含ませ小さな粒(1~3mm)になるよう丸めて作られ世界一小さいパスタと言われています。
主に肉や野菜と一緒に調理され、スパイスを効かせたソースやスープとともに食べます。調理の際には、蒸し器で蒸してふわっと柔らかくて軽い食感が特徴とされ、スパイスの香りと調和した風味が楽しめます。
様々な具材やソースとの相性が良く、バリエーション豊かな料理として知られています。家庭料理からレストランのメニューまで幅広く愛され、モロッコの食文化の象徴的な一品です。
鶏肉や野菜がたっぷり入った「クスクスビダヴィ」は伝統的で人気のクスクス料理です。
スパイスやハーブ、レモンがきいた異国情緒あふれるぜったい食べて欲しいモロッコ料理の一品です。
2.タジン(Tajine)
タジン鍋を使った料理

モロッコ料理に欠かせないタジン鍋を使った料理。
数年前にとんがり帽子のような三角錐の蓋がついたタジン鍋が日本に上陸し広く知られるようになりました。
水を使わずに食材の水分を利用して煮込むモロッコの伝統料理のひとつです。
具材も色々

鶏肉を使ったタジン料理は、モロッコの伝統的な料理のひとつ
です。
骨付きの鶏肉をスパイスやハーブとともに煮込み、柔らかくジューシーな味わいに仕上がります。
タジンにはレモンやオリーブ、オリーブ油、アーモンド、プルーンなどが加えられることがあり、
独特の風味を添えます。
長時間の低温調理により、鶏肉はとろけるように柔らかくなり、スパイスの香りがしっかりと引き立ちます。
健康的で栄養価の高い料理としても知られ、モロッコ料理の中でも人気のある一品です。
3.ハリラ(Harira)
モロッコの伝統的なスープ料理

ハリラは、モロッコの伝統的なスープ料理です。
トマトベースのスープに、レンズ豆、肉(羊肉)、野菜、スパイスが用いられます。
スパイスにはコリアンダー、シナモン、ターメリックなどが含まれ、深い風味とやさしい味わいは人々をホッとした気分にしてくれます。
ハリラは栄養価が高く、体を温め、エネルギーを与えてくれます。
特にラマダンの断食明けには、栄養豊富なハリラを食べられることで体力を回復させる習慣があります。
油っこい料理が続いた時にはハリラがもってこいですね。モロッコ料理の代表としてぜひ食べて頂きたい一品です。
4.ホブス (Hobs)
伝統的なモロッコのパン

ホブスは、伝統的なモロッコのパンです。平らで円形の形状をしており、パンが主食のモロッコで一番好まれています。
小麦粉、水、塩を原料とし、イーストを使って生地を発酵させます。焼く前に生地を薄く伸ばし、窯で焼いてふんわりとした食感を作り出します。
表面に焼き目がついて香ばしさが増し、中はしっとりとしています。
パンそのものの風味はシンプルなので、他の料理との相性がバツグン。
具材を挟んでサンドイッチの様に食べたり、ジャムやはちみつを付けてスイーツとして食べたりもします。香ばしく焼かれたホブスはとっても美味しそうですね。
5.ルビア (Rubia)
モロッコの家庭料理

「ルビア」は誰からも好まれるポピュラーなモロッコの家庭料理です。
白いんげん豆や他の豆を使用し、スパイスやハーブと一緒に調理され、トマトやタマネギ、ニンニクなどの野菜と一緒に入れて煮込みます。
料理の最後には、オリーブ油やハーブをトッピングすることで美味しさが増します。
ルビアは豊かな風味と濃厚な食感を持ち、暖かい食事として豆と野菜の風味がよく溶け合い、朝食には嬉しい一品。ホブスをつけて食べます。
6.ブリワット(briouat)
モロッコの揚げ春巻き

ブリワットはモロッコの伝統的な料理で、パイ生地に羊や鶏肉、野菜、スパイスを包んで揚げてあります。
中にはクスクスやライスが入れられることもありスパイスの効いた香りとジューシーな具材が特徴で、
一口食べればモロッコの文化や料理の奥深さを感じることができます。
春巻きに似たブリワットはサクッとした食感と様々な具材の美味しさに思わずいくつも食べてしまいます。
7.ザルーク(Zaalook)
モロッコのナス料理

モロッコの伝統的な料理のひとつで、茄子を主な材料として調理されます。
茄子は蒸して柔らかくし、皮をむいてつぶし、オリーブオイルやニンニク、コリアンダー、パセリ、トマトなどの香味野菜やスパイスと調合された香ばしいナスのペーストです。
冷やして提供されることが一般的で、前菜やサイドディッシュとして食べられます。
ザルークは、茄子の濃厚な味わいとスパイスのバランスが絶妙。
日本人が好むナスを使ったモロッコのナス料理「ザルーク」は是非食べてみたいですね。
8.シュラダ・マティシャ(Shalada Matesha)
モロッコのトマトサラダ

モロッコのシュラダ・マティシャ(トマトサラダ)は、美味しいシンプルな料理です。
新鮮なトマトをざく切りし、レモン汁やオリーブオイル、塩、香草(パセリやミント、クミンなど)で味付けします。細かく刻んだ玉ねぎやキュウリ、ベルペッパーが加えられることもあります。
爽やかな味わいと色鮮やかな見た目が特徴で、とっても簡単なのにクミンや香草が入るだけでモロッコスタイルのサラダに!
さっぱりとした口当たりで、モロッコの他の料理と一緒に食べるのがおすすめ。地域によって微妙なバリエーションがありますが、基本的にはトマトの鮮度と旬の香りが引き立ちます。
9.ムスンメン(Msemen)
モロッコのクレープ

ムスンメンは、モロッコ料理の伝統的なデザートで、モロッコ風クレープと言ったところでしょうか。
セモリナ粉や溶かしバター、オリーブオイルなどを使って作られます。材料を混ぜてペースト状にし、生地を薄くて大きな四角に伸ばし、四つに折りたたみ層を重ねて焼きます。
ムスンメンは、ほんのり甘く香り高い味わいがあり、モロッコの文化や伝統を象徴するデザートのひとつです。
蜂蜜やバターを塗って食べるのが定番。朝食やおやつにピッタリですね。
クレープと同じようにフルーツなどと一緒に食べるのも合いますね。モロッコの人々に親しまれているミントティーと一緒にいただきましょう。
10.ケフタ(Kefta)
モロッコ風ミートボール

モロッコのケフタは、スパイスが効いたミートボール。タジンや串焼きなどの形で調理されます。
通常、羊肉や牛肉が使用され、ニンニク、タマネギ、コリアンダー、クミンなどのスパイスをきかせています。
形状は円錐状や平らなパティ状になり、香り高いスパイスとジューシーな味わいは、万人に好まれます。
担当者からのコメント

誰でも「食べること」は旅の楽しみですね。そして食を通してその国の食文化を知ることができ、その国の伝統工芸や特産品から文化や風土を知ることができます。
スリランカは、国民の約7割が主要民族であるシンハラ人と2割ほどのタミール人が共存し、それぞれの民族の宗教や文化が根付いています。そして植民地時代の文化や中東の文化にも大きな影響を受け独特の文化を築き上げてきました。
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